過去ログ - 千早「事務所の場所が変わりました」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 00:49:49.15 ID:JYtn0llRo
いや、せっかく頼られているのだ。
だから、ここは喜んでおくべきよね。
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2012/10/16(火) 00:50:47.53 ID:JYtn0llRo
扉の前まで来ると、萩原さんはどこか誇らしげに鍵を掲げた。
「プロデューサーから、鍵もらってきたんだ」
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2012/10/16(火) 00:51:56.23 ID:JYtn0llRo
仕方なく、もう一度周囲を見回す。
すると、日焼けした壁に、一際目立つ白い跡。
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2012/10/16(火) 00:53:33.53 ID:JYtn0llRo
「写真の跡、だね」
外に夢中になっていたはずのおかっぱ頭が、唐突に視界の端で揺れる。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 00:54:36.66 ID:JYtn0llRo
思いつくがまま、と言ったふうに、萩原さんが言葉を並べる。
「ねえ千早ちゃん。冷静に考えると、ここって結構怪しい事務所だと思わない?」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 00:56:22.37 ID:JYtn0llRo
「そんな所に突っ込んでいくって、私、結構向こう見ずだったんだなぁって」
私たちは、顔を見合わせて笑った。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 00:57:45.48 ID:JYtn0llRo
少しの沈黙を置いて、萩原さんが申し訳なさそうに経緯を説明し始める。
「プロデューサーも四条さんも、
まだお仕事あるみたいで、頼めなかったんだ」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 00:58:43.53 ID:JYtn0llRo
戸棚は、思っていた以上に高い位置にあった。
こんな所に手を入れたこと、多分なかったわね。
指先を使って探すと、確かに手応えを感じる。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:00:31.76 ID:JYtn0llRo
「あ、でもね、小鳥さんはここを知ってたみたいで、
無くなってたら、新しいの補給してくれてたんだよね」
「そうなの。はい、どうぞ」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:03:10.42 ID:JYtn0llRo
再び腕を伸ばして、戸棚を閉じると、
あっ、と悲鳴も似た声が耳に届いた。
「ねえこれ、今週までみたい……」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/16(火) 01:03:57.88 ID:JYtn0llRo
「ねえ」
萩原さんがこらえきれないように言う。
その眼の輝きは、まるでいたずら好きな誰かさんみたいだった。
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