過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
1- 20
111:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 07:54:00.31 ID:FW+Jr7MZ0
「汀にとって、お前は『お父さん』であり、『恋人』であるかもしれないけど、
お前にとって、汀は『娘』でも『恋人』でもないぞ。
俺も同じだ。入れ込みすぎているのはどっちだ?」

問いかけられ、大河内が口をつぐむ。

圭介は資料を彼から受け取り、テーブルの上に戻した。

「治すさ。汀は」

「…………」

「たとえそれが、家族から見放された、重度の『痴呆症』の患者であっても」

「痴呆症の患者は、精神構造が普通の人間とは違う。
汀ちゃんに、それを理解させるのは無理だ」

「無理でもやるんだよ」

いつになく強固な声で、圭介は言った。

「それが、あの子の仕事だ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
953Res/544.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice