過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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138:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 08:13:09.23 ID:FW+Jr7MZ0
避けようとしたが、体が動かない。

小さな体は、ブレーキをかけたトラックにいとも簡単にはねられ、
数メートル宙を待ってから、糸が切れたマネキンのように地面に崩れ落ちた。

『汀!』

圭介の声が聞こえる。

汀は、したたかにコンクリートに打ち付けた頭から血を流しながら、
ぼんやりと目を開いた。

そして、はねられた後だというのに、のろのろと起き上がる。

腕と足が異様な方向に曲がっており、満身創痍にも程があると言った具合だった。

トラックの運転席には、誰もいない。

今は停まっているそれを見て、彼女はゆっくりと振り返った。


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