過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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198:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:19:10.59 ID:mpXVKIpT0
顔を上げた汀の目に、たいまつを持った人影が見えた。

熱気で揺らめくビーチの向こう、二十メートルほど離れた先に、
たいまつを持った男……何故か、ドクロのマスクを被った男が、
反対の手に薄汚れたチェーンソーを持って、
以下略



199:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:19:44.94 ID:mpXVKIpT0
ドルン、ドルンとチェーンソーが回る。

ザシュリ、ザシュリ、と男が足を踏み出す音が聞こえる。

そこで、汀は
以下略



200:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:20:12.31 ID:mpXVKIpT0
男は、さして気にした風もなく、また足を踏み出した。

「シャアアーッ」

小白が威嚇の声を上げた。
以下略



201:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:20:51.10 ID:mpXVKIpT0
そこでドクロマスクの男は、たいまつを脇に投げ捨て、
チェーンソーを振りかぶって小白に切りかかった。

化け猫の眉間にチェーンソーが突き刺さり、回転する。

以下略



202:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:21:34.17 ID:mpXVKIpT0
汀はそこでハッとして、自分をくわえて走っている小白に言った。

「圭介だ! 目を覚ますよ。小白もついてきて!」

目の前に、突然ボロボロの、
以下略



203:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:22:17.92 ID:mpXVKIpT0
小白は、それに構うことなく、
誰に教えられたわけでもないのに、
明らかに小さなそのドアに頭を突っ込んだ。

ポン、という音がして、汀が宙に投げ出される。
以下略



204:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:22:51.32 ID:mpXVKIpT0


「汀、起きろ。大丈夫か、おい、汀!」

切羽詰ったような圭介の声が聞こえる。
以下略



205:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:23:30.27 ID:mpXVKIpT0
「落ち着け。ここは現実の世界だ。俺がついてる。分かるな?」

「ここ、どこ……?」

はぁはぁと荒く息をついて、汀がそう聞く。
以下略



206:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:24:05.79 ID:mpXVKIpT0
「……少し目を離すとこれだ」

そこで、汀の服にもぐりこんでいた小白が顔を出し、
圭介の手に噛み付いた。

以下略



207:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:24:36.58 ID:mpXVKIpT0
「ぶたないで……小白が、助けてくれたの……」

「…………」

圭介は傷を揉んで止血すると、頭を抑えてため息をついた。
以下略



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