過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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208:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:25:17.55 ID:mpXVKIpT0


次の日、汀は頭をふらふらさせながら、車椅子に乗っていた。

それを押しながら、
以下略



209:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:25:47.16 ID:mpXVKIpT0
道具と一口に言っても、やはり人間は人間だ。

それに、汀は普通の女の子ではない。

そう、普通ではないのだ。
以下略



210:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:26:22.41 ID:mpXVKIpT0
大河内がそう言って、圭介と汀を施術室の中へと誘導した。

医師たちが、顔を見合わせて心配そうな表情をしながら、
大河内の後に続く。

以下略



211:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:27:01.27 ID:mpXVKIpT0
大河内は歯を噛みながらそれを見送り、忌々しそうに呟いた。

「……精神世界で殺されると、
現実の肉体にも多大なる影響が及ぶ。
あの子達は、もうマインドスイープ出来ないかもしれない」
以下略



212:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:27:36.34 ID:mpXVKIpT0
そこで、彼の隣に腰を下ろしてマスクを被っていた
マインドスイーパー……十五、六ほどの男の子の口から、
勢い良く血が噴出した。

「三番、やられました! ダイブ続行不可能です!」
以下略



213:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:28:08.04 ID:mpXVKIpT0
「駄目だ。意識的境界線が張られていて、元に戻れないらしい」

「どうして俺達の到着を待たなかった?」

「お前達こそ、施術予定時間を三時間も遅れてどうした?
以下略



214:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:28:47.78 ID:mpXVKIpT0
「猫だと?
お前、そんな科学的根拠のないまやかしに任せるって言うのか?」

「まやかしじゃない。偶然かどうか分からないが、
この猫にはマインドスイーパーの素質があるらしい。
以下略



215:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:29:19.47 ID:mpXVKIpT0
「起きろ、汀。起きるんだ」

「…………起きてるよ…………」

「これから治療を始める。出来るな?」
以下略



216:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:29:49.22 ID:mpXVKIpT0
それを見て、とろとろとした表情だった汀が、笑顔になる。

「小白も、一緒に行く?」

問いかけられ、猫はニャーと鳴いた。
以下略



217:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:30:15.60 ID:mpXVKIpT0
「端的にこの患者について説明しておく。まずは……」

「………………」

すぅ、すぅ、と言う寝息が聞こえる。
以下略



218:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:30:50.74 ID:mpXVKIpT0


汀は、いつもの病院服で暗い地下牢のような場所に立っていた。

「…………」
以下略



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