過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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200:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:20:12.31 ID:mpXVKIpT0
男は、さして気にした風もなく、また足を踏み出した。

「シャアアーッ」

小白が威嚇の声を上げた。
以下略



201:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:20:51.10 ID:mpXVKIpT0
そこでドクロマスクの男は、たいまつを脇に投げ捨て、
チェーンソーを振りかぶって小白に切りかかった。

化け猫の眉間にチェーンソーが突き刺さり、回転する。

以下略



202:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:21:34.17 ID:mpXVKIpT0
汀はそこでハッとして、自分をくわえて走っている小白に言った。

「圭介だ! 目を覚ますよ。小白もついてきて!」

目の前に、突然ボロボロの、
以下略



203:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:22:17.92 ID:mpXVKIpT0
小白は、それに構うことなく、
誰に教えられたわけでもないのに、
明らかに小さなそのドアに頭を突っ込んだ。

ポン、という音がして、汀が宙に投げ出される。
以下略



204:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:22:51.32 ID:mpXVKIpT0


「汀、起きろ。大丈夫か、おい、汀!」

切羽詰ったような圭介の声が聞こえる。
以下略



205:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:23:30.27 ID:mpXVKIpT0
「落ち着け。ここは現実の世界だ。俺がついてる。分かるな?」

「ここ、どこ……?」

はぁはぁと荒く息をついて、汀がそう聞く。
以下略



206:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:24:05.79 ID:mpXVKIpT0
「……少し目を離すとこれだ」

そこで、汀の服にもぐりこんでいた小白が顔を出し、
圭介の手に噛み付いた。

以下略



207:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:24:36.58 ID:mpXVKIpT0
「ぶたないで……小白が、助けてくれたの……」

「…………」

圭介は傷を揉んで止血すると、頭を抑えてため息をついた。
以下略



208:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:25:17.55 ID:mpXVKIpT0


次の日、汀は頭をふらふらさせながら、車椅子に乗っていた。

それを押しながら、
以下略



209:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:25:47.16 ID:mpXVKIpT0
道具と一口に言っても、やはり人間は人間だ。

それに、汀は普通の女の子ではない。

そう、普通ではないのだ。
以下略



210:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:26:22.41 ID:mpXVKIpT0
大河内がそう言って、圭介と汀を施術室の中へと誘導した。

医師たちが、顔を見合わせて心配そうな表情をしながら、
大河内の後に続く。

以下略



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