過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:27:01.27 ID:mpXVKIpT0
大河内は歯を噛みながらそれを見送り、忌々しそうに呟いた。
「……精神世界で殺されると、
現実の肉体にも多大なる影響が及ぶ。
あの子達は、もうマインドスイープ出来ないかもしれない」
以下略
212
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:27:36.34 ID:mpXVKIpT0
そこで、彼の隣に腰を下ろしてマスクを被っていた
マインドスイーパー……十五、六ほどの男の子の口から、
勢い良く血が噴出した。
「三番、やられました! ダイブ続行不可能です!」
以下略
213
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:28:08.04 ID:mpXVKIpT0
「駄目だ。意識的境界線が張られていて、元に戻れないらしい」
「どうして俺達の到着を待たなかった?」
「お前達こそ、施術予定時間を三時間も遅れてどうした?
以下略
214
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:28:47.78 ID:mpXVKIpT0
「猫だと?
お前、そんな科学的根拠のないまやかしに任せるって言うのか?」
「まやかしじゃない。偶然かどうか分からないが、
この猫にはマインドスイーパーの素質があるらしい。
以下略
215
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:29:19.47 ID:mpXVKIpT0
「起きろ、汀。起きるんだ」
「…………起きてるよ…………」
「これから治療を始める。出来るな?」
以下略
216
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:29:49.22 ID:mpXVKIpT0
それを見て、とろとろとした表情だった汀が、笑顔になる。
「小白も、一緒に行く?」
問いかけられ、猫はニャーと鳴いた。
以下略
217
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:30:15.60 ID:mpXVKIpT0
「端的にこの患者について説明しておく。まずは……」
「………………」
すぅ、すぅ、と言う寝息が聞こえる。
以下略
218
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:30:50.74 ID:mpXVKIpT0
★
汀は、いつもの病院服で暗い地下牢のような場所に立っていた。
「…………」
以下略
219
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:31:29.36 ID:mpXVKIpT0
そこは、錆と腐った血液、
それと据えた何か生物的な悪臭が漂う、牢屋の中だった。
壁には磔台や、ソロバン型の拷問器具、鞭、三角形の木馬など、
大小さまざまな拷問道具が、綺麗に陳列されている。
以下略
220
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:32:05.51 ID:mpXVKIpT0
鉄格子も、糸が寄り集まって出来ている。
十畳ほどの部屋の中を見回し、
汀は、そこで思い出したかのように耳元のヘッドセットのスイッチを入れた。
以下略
221
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:32:37.60 ID:mpXVKIpT0
そこで彼女は、ガチャリと音がしたのを聞いて、足元に目をやった。
汀の右足に、鉄枷がはまっていた。
鎖は壁に繋がっている。
以下略
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