過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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239:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:37:20.15 ID:OB2lhOYj0
おはようございます。



赤十字病院には、全国各地にそれぞれ自殺病の担当医が在籍しています。
以下略



240:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:38:20.35 ID:OB2lhOYj0


圭介は、白衣のポケットに手を突っ込んだまま、
病室をゆっくりと見回っていた。

以下略



241:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:42:33.86 ID:OB2lhOYj0
「……網原汀(あみはらなぎさ)、この病棟の中でも、特に重症な子だよ」

圭介は無造作に病室に足を踏み入れ、女の子に近づいた。

そして顔を覗き込む。
以下略



242:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:43:15.45 ID:OB2lhOYj0
「この子にしよう」

圭介は軽い口調でそう言うと、ポケットから、
金色の液体が入った細い注射器を取り出した。

以下略



243:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:43:50.66 ID:OB2lhOYj0
「取引をしよう」

圭介はそう言って、女の子の点滴チューブの注入口に、
注射針を差し込んだ。

以下略



244:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:44:24.74 ID:OB2lhOYj0

★Karte.4 蝶々の鳴く丘で★

汀と小白が目を覚ました時、彼女達は、
ゆっくりと落下しているところだった。
以下略



245:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:45:05.85 ID:OB2lhOYj0
「……攻撃性が強すぎるよ」

呆れたように言って、
汀はまだ磔にされている状態の女の子に構うことなく、十字架を下に向けた。

以下略



246:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:45:44.07 ID:OB2lhOYj0
「起きて」

「…………ッ!」

そこで意識が覚醒したのか、女の子は激しくえづいた。
以下略



247:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:46:19.26 ID:OB2lhOYj0
『どっちだ。はっきりしろ』

「動けないの。刀がいっぱいある」

『その子だけ帰還させることはできるか?』
以下略



248:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 10:46:54.13 ID:OB2lhOYj0
「連れて帰るよ」

そう言った彼女に、一瞬沈黙してから圭介は言った。

『手負いなんだろう。無理だ。時間も残り少ない』
以下略



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