過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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343:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:40:52.09 ID:K0O/uRqT0
「明確な正体はまだ分かっていません。
サイバーテロリストの一派である可能性が高いと思われます」

「それだけの情報で、気をつけろといわれてもな……」

以下略



344:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:41:38.03 ID:K0O/uRqT0


汀は、淡々とした目で、眠らされている赤ん坊を見た。

赤ん坊の頭には、マスク型ヘルメットが被せられている。
以下略



345:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:42:05.48 ID:K0O/uRqT0
そこに大河内が近づいて、しゃがみこむ。

「汀ちゃん、危ないと思ったら、すぐに帰還するんだ」

「せんせ、これが終わったら、一緒に遊ぼう」
以下略



346:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:42:36.36 ID:K0O/uRqT0
大河内が、汀の小指と自分の小指を絡ませる。

そこで圭介が立ち上がり、大河内を汀から引き離した。

「ダイブの邪魔だ。早く配置につけ」
以下略



347:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:43:19.22 ID:K0O/uRqT0
そう言って圭介は、背中を向けた大河内に代わって、
汀の脇にしゃがんだ。

「余計なことは考えるな。
いいか、精神世界でどんなジャックにあっても、動揺するなよ。
以下略



348:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:43:49.13 ID:K0O/uRqT0
「大丈夫だよ。仮にどうにかなったとしても……」

汀は、冷めた目で赤ん坊を見た。

「少しくらいなら大丈夫でしょ」
以下略



349:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:44:26.72 ID:K0O/uRqT0


汀は目を開いた。

彼女は、いや、「彼女達」は一面真っ白な空間に立っていた。
以下略



350:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:45:04.13 ID:K0O/uRqT0
汀は、米粒のような砂を、しゃがんで手ですくうと、
サラサラと下に落とした。

風はない。

以下略



351:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:45:32.74 ID:K0O/uRqT0
「ただの、自然構築された無修正の白空間。
本当に自殺病を発症してるの? ってくらい平和」

『そうか。中枢は……探すまでもないだろうな』

以下略



352:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:46:02.62 ID:K0O/uRqT0
「訂正。ちょっと難しいかも」

『どういうことだ?』

「中枢が剥き出しで置いてあるのは乳幼児によくあることだから、
以下略



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