過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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401:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:10:02.12 ID:v+tkSpTq0
「だって、みんながいるもん」

私がそう言うと、いっくんは小さく笑って、
そして立ち上がり、手の中のものを、私の頭に被せた。

以下略



402:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:10:56.72 ID:v+tkSpTq0
「じゃあ、約束しようよ。もし僕達が離れ離れになったとしても、
この四つ葉のクローバーの葉を、
一つずつ持って、ここに帰って来るって」

いっくんは、クローバーの葉をむしると、私達に一枚ずつ渡した。
以下略



403:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:11:39.68 ID:v+tkSpTq0


汀は目を覚ました。

体中、汗でドロドロだった。
以下略



404:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:12:09.09 ID:v+tkSpTq0

★Karte.6 奴隷マーケット★

「今度の患者だ」

以下略



405:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:12:46.46 ID:v+tkSpTq0
「クスリも飲んでないのに、寝るなよ。
それに、これから出かける予定なんだ」

「どこに?」

以下略



406:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:13:27.43 ID:v+tkSpTq0
頑なにそう主張する汀に、圭介はため息をついた。

「……具体的にどこが悪いんだ? お腹か? 手が痛いのか?」

「頭が痛い」
以下略



407:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:14:16.57 ID:v+tkSpTq0
「今日は、これじゃダイブは出来そうにもないな……」

小さく呟いた彼に

「出来ないよ……頭が動かない」
以下略



408:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:14:45.12 ID:v+tkSpTq0
――なぎさちゃん。

呼びかけた、夢の中の少年の顔が汀の頭にフラッシュバックする。

――約束だよ。
以下略



409:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:15:22.61 ID:v+tkSpTq0
「来ないで!」

汀は、耳を塞いで叫んだ。

夢の中の少年は、しかし笑いながら、近づいてくる。
以下略



410:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:16:00.51 ID:v+tkSpTq0
「汀!」

圭介に耳元で怒鳴られ、汀はハッ、と目を開けた。

耳鳴りと強烈な頭痛は、いつの間にか消えていた。
以下略



411:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:16:34.12 ID:v+tkSpTq0
「私、最近おかしいよ。どうしていいか、分からないよ」

「出し抜けに何だ? ただの夏風邪だろ」

「なぎさって誰!」
以下略



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