過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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441:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:43:21.22 ID:v+tkSpTq0
「そんな……ど、どうすればいいんですか!」

「こうする」

汀は手近な一人に一瞬で肉薄すると、
以下略



442:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:44:02.78 ID:v+tkSpTq0
バラバラと銃弾が地面に落ちる。

小白の体には傷一つついていない。

「あ……ああ……あ……」
以下略



443:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:44:32.35 ID:v+tkSpTq0
ゆっくりと男が倒れる。

そこで、空間それ自体がぐんにゃりと歪んだ。

顔がない男女の姿が、徐々に消えていく。
以下略



444:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:45:11.38 ID:v+tkSpTq0


彼女達が次に目を覚ましたのは、肉と獣の臭いと、
血の据えた臭いが交じり合った、不快な空気の滞った場所だった。

以下略



445:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:45:46.51 ID:v+tkSpTq0
しかし先ほどと違ったのは、幾人かがテント前のテーブルに座り、
何かを、犬のようにがっついて食べていることだった。

「何かしら……」

以下略



446:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:46:25.87 ID:v+tkSpTq0
「ん」

小さく相槌を打って、汀は軽く笑った。

「あれが、どうかした?」
以下略



447:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:47:00.16 ID:v+tkSpTq0
良く見ると、テーブルに座って『肉』を貪り食っているのは、
男の外見をした人だけだった。

女性はいない。

以下略



448:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:47:33.14 ID:v+tkSpTq0
ヒステリックに問い返した理緒に、
汀は近くのテントを覗き込んで、面白そうに笑い、答えた。

「全部だよ。ほら、しっかりして。行こ」

以下略



449:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:48:06.10 ID:v+tkSpTq0
「今、いいところなの」

『端的でいい』

「中核に近い心理壁の中に入り込んだよ。
以下略



450:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:48:46.85 ID:v+tkSpTq0
「そっか。理緒ちゃんはDIDの人の心の中にダイブするのは、
初めてのことなんだ」

「そうですけれど……」

以下略



451:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:49:32.29 ID:v+tkSpTq0
唖然と硬直した理緒の手を引いて、汀は受付の男に言った。

「Two Children and a cat, please!」

汀の肩の上で、小白がニャーと鳴いた。
以下略



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