過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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448:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:47:33.14 ID:v+tkSpTq0
ヒステリックに問い返した理緒に、
汀は近くのテントを覗き込んで、面白そうに笑い、答えた。

「全部だよ。ほら、しっかりして。行こ」

以下略



449:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:48:06.10 ID:v+tkSpTq0
「今、いいところなの」

『端的でいい』

「中核に近い心理壁の中に入り込んだよ。
以下略



450:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:48:46.85 ID:v+tkSpTq0
「そっか。理緒ちゃんはDIDの人の心の中にダイブするのは、
初めてのことなんだ」

「そうですけれど……」

以下略



451:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:49:32.29 ID:v+tkSpTq0
唖然と硬直した理緒の手を引いて、汀は受付の男に言った。

「Two Children and a cat, please!」

汀の肩の上で、小白がニャーと鳴いた。
以下略



452:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:50:03.86 ID:v+tkSpTq0
「私、そんなこと知らない……
マインドスイーパーの学校では、そんなこと教えてもらわなかったです。
汀ちゃん、どうして……」

「早く。始まっちゃうよ」
以下略



453:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:50:56.50 ID:v+tkSpTq0


緊張のあまり過呼吸のようになりながら歩く理緒の手を引いて、
汀は最前列に腰を下ろした。

以下略



454:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:51:30.09 ID:v+tkSpTq0
「時間がないの! 早く始めてくれる?」

「汀ちゃん、こんなのおかしいよ。一度戻った方が……」

理緒の制止を無視して、
以下略



455:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:52:04.83 ID:v+tkSpTq0
呆然としている理緒の前で、ピエロたちが引っ込み、
ドラムの音と共に、銀幕が上がった。

周りの男達の歓声が大きくなる。

以下略



456:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:52:39.84 ID:v+tkSpTq0
恐る恐る目を開けた理緒の視界に飛び込んできたのは、
動かなくなった女性達だったモノと、
飛び散った血液、体液だったもの、内臓だったモノ、
良く分からない液体でべしょべしょになった、
ぐちょぐちょの舞台だった。
以下略



457:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:53:11.91 ID:v+tkSpTq0
最後に手を上げた男のところに、ピエロ達は死骸を放った。

まだ生暖かいそれが、理緒の目の前にびちゃりと着地する。

四肢が無残に嫌な方向に曲がった女性の死体。
以下略



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