過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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456:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:52:39.84 ID:v+tkSpTq0
恐る恐る目を開けた理緒の視界に飛び込んできたのは、
動かなくなった女性達だったモノと、
飛び散った血液、体液だったもの、内臓だったモノ、
良く分からない液体でべしょべしょになった、
ぐちょぐちょの舞台だった。
以下略



457:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:53:11.91 ID:v+tkSpTq0
最後に手を上げた男のところに、ピエロ達は死骸を放った。

まだ生暖かいそれが、理緒の目の前にびちゃりと着地する。

四肢が無残に嫌な方向に曲がった女性の死体。
以下略



458:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:53:44.65 ID:v+tkSpTq0
「私にも銃! 銃頂戴! 銃!」

売り子から拳銃をむしりとり、女性の一人に狙いをつける汀。

「何してるの!」
以下略



459:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:54:14.86 ID:v+tkSpTq0
ピエロ達が、今度はバラバラなコサックダンスをしながら、
死体を掴み上げる。

無残な落札が始まった。

以下略



460:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:54:41.98 ID:v+tkSpTq0
『時間が差し迫ってる。早めに手を打て』

「手を打てって言われてもなぁ……」

汀はそこで始めて、困ったように周りを見回した。
以下略



461:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:55:14.35 ID:v+tkSpTq0
「汀ちゃん……お願い、本当に早く……」

動悸が治まらないらしく、理緒が胸を押さえながら言う。

その様子を呆れたように見て、汀は一言、呟くように言った。
以下略



462:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:55:45.27 ID:v+tkSpTq0
『汀、あと二分だ。カウントダウンを始めるぞ』

圭介の声を聞いて、汀はチッと舌打ちをした。

そこで売り子が近づいてきて、汀の前にしゃがむ。
以下略



463:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:56:26.34 ID:v+tkSpTq0
舞台に引きずり上げられ、
理緒は泣き喚いて首枷を外そうと抵抗していた。

やがて、首枷から伸びている鎖が、
台に設置されて巻き上げられる。
以下略



464:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:57:06.99 ID:v+tkSpTq0
汀は緩慢とした動作で、舞台に向かって走り出した。

観客席の男達が、銃を構える。

オクラホマミキサーの曲が聞こえる。
以下略



465:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/19(金) 19:58:03.41 ID:v+tkSpTq0
理緒が地面に崩れ落ち咳をする前に、
彼女はゆったりと動く周囲の中、
息を切らしながら彼女を抱き上げ、舞台裏に転がった。

銃撃が聞こえた。
以下略



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