過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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502:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:16:06.30 ID:byJxhkJD0
「助ける必要がないと思うだけ」

「それはお前の驕りだよ」

断言して、圭介は少しきつい目で汀を見た。
以下略



503:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:16:48.44 ID:byJxhkJD0
怒りではなく、悲しみが伝わってくる言葉だった。

圭介はしばらく押し黙っていたが、近づいて汀の頭を撫でた。

「すまん、少し言い過ぎた」
以下略



504:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:17:19.15 ID:byJxhkJD0
「少し、それで頭冷やして来い。時間は二十分に設定する」

「え、五分もくれるの?」

汀が素っ頓狂な声を上げる。
以下略



505:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:18:02.18 ID:byJxhkJD0


汀は目を開いた。

そこは、巨大なトンネルのようになっている空間だった。
以下略



506:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:18:44.38 ID:byJxhkJD0
『今回のメインは観光だ。ゆっくりとしてくるといい』

「分かった」

頷いて、汀は散歩にでも行くような調子で歩き始めた。
以下略



507:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:19:18.63 ID:byJxhkJD0
写真のジグソーパズルで構築されたトンネル。

思い出のトンネルだ。

汀は面白そうに笑いながら、手を広げてその場をくるくると回った。
以下略



508:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:20:02.78 ID:byJxhkJD0
汀は頬を膨らませてそれに返した。

「夢と現実は違うの」

『そうなのか。お前の感覚は良く分からんが』
以下略



509:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:20:44.48 ID:byJxhkJD0
圭介は、それには答えなかった。

汀は写真を覗き込んで、構わずに続けた。

「男の子がいいな。そして、女の子二人。
以下略



510:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:21:20.11 ID:byJxhkJD0
「ん?」

『……お前は……』

彼が言い淀んだその時だった。
以下略



511:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:21:53.14 ID:byJxhkJD0
汀は、震度七ほどにも匹敵する地震に抗うことも出来ず、
ゴロゴロと地面を転がって、したたかに頭を壁にぶつけた。

ザァァァッ! と雨のようにジグソーパズルが降って来る。

以下略



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