過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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545
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:43:36.35 ID:byJxhkJD0
「……どういうこと?」
『分からん。何かのトラウマだろう。消せるか?』
「やってみる」
以下略
546
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:44:08.54 ID:byJxhkJD0
★
汀が出歩けるようになったのは、それから八日目のことだった。
彼女は、診察室のドアを開いて、
以下略
547
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:44:44.32 ID:byJxhkJD0
その様子を、圭介は壁にもたれかかり、
腕組みをしながら、表情の読めない顔で見ていた。
「泣かないで。あなたは良くやったわ」
以下略
548
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:46:00.13 ID:byJxhkJD0
圭介が顔を上げ、意外そうな顔をする。
老婆は、しかしにこやかな顔のまま、汀の手にのど飴を握らせた。
「あのねぇ、汀ちゃん」
以下略
549
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:46:36.45 ID:byJxhkJD0
「これ……」
汀は呟いて、そして写真を受け取った。
「これはね、交通事故で死んだ、私の息子が撮ってくれた写真なのよ。
以下略
550
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:47:09.98 ID:byJxhkJD0
「どうして……?」
汀は首をかしげてそう聞いた。
「思い出がなくなったんですよ……怖くないんですか?
以下略
551
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:47:36.57 ID:byJxhkJD0
「汀ちゃん」
老婆はそう言うと、彼女の肩を叩いて、そっと撫でた。
「大事なのは、『今』じゃないかしら」
以下略
552
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:48:11.95 ID:byJxhkJD0
「過去の記憶がなくなっても、大事なのは今、
何をして、これからどこに行くかなんじゃないかしら。
私は、あなたに自殺病を治療してもらったわ。
これで、心配なく『明日』に向かうことが出来るわ」
以下略
553
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:48:49.89 ID:byJxhkJD0
★
「『機関』は、ナンバーズをどれだけ所持している?」
圭介は、汀が寝静まった夜中、携帯電話に向けて重い口を開いた。
以下略
554
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:49:29.66 ID:byJxhkJD0
「お前が、剥きさらしの場所に番号を設置するからだ。
ふざけるなよ……!」
押し殺した声で低く言った圭介に笑い声を返し、
電話口の向こうの男は、軽く言った。
以下略
555
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/20(土) 22:50:01.87 ID:byJxhkJD0
「何……?」
『詳細までは分からないよ。
ただ、その人数だけは情報として提供できるかな』
以下略
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