過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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574
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:29:07.31 ID:vW73a+6T0
★
圭介は、無言で病院前の郵便ポストを見ていた。
彼の両手からは、ボタボタと血が垂れている。
以下略
575
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:29:55.05 ID:vW73a+6T0
血が半ば固まっているところを見ると、
殺されたのはそう遠いことではなさそうだ。
圭介は黒いビニール袋を何十かにして、無表情で猫の首を放り込み、
そして縛ってからゴミ袋の中に落とした。
以下略
576
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:30:39.39 ID:vW73a+6T0
『どうした? 汀ちゃんに何かあったのか?』
「残念ながら特筆することはないな。
『近所』の餓鬼の悪戯に手を焼いていたところだ。
お前と話す気分じゃない」
以下略
577
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:31:19.21 ID:vW73a+6T0
しかし抑揚のない声調子で返す。
「治療はいつだ?」
『すぐにでも始めたい。
以下略
578
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:32:25.55 ID:vW73a+6T0
★Karte.8 あの時計塔を探せ★
「今回の患者は、高杉丈一郎。四十一歳。
自殺病の治療薬、GMDの権威として知られている、
以下略
579
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:33:26.60 ID:vW73a+6T0
「放置……ハッ、放置ね……」
面白そうに肩を揺らしながら、隅に座っていた圭介が呟く。
「高畑医師、何がおかしいんだね?」
以下略
580
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:34:11.05 ID:vW73a+6T0
「……効果がないわけではありません。
防衛型の攻撃性が強く、
投薬による解決が中々見受けられない『ケース』なだけです」
大河内が声を低くして圭介を睨む。
以下略
581
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:34:56.43 ID:vW73a+6T0
沈黙している周囲から視線を資料に向け、大河内は続けた。
「それでは、資料の十四ページをご覧ください。
今回のダイブには、通常よりも更に神経を注ぐことにします。
高畑医師のマインドスイーパーと、
以下略
582
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:35:49.13 ID:vW73a+6T0
★
赤十字病院の中庭で汀の乗った車椅子を押しながら、
理緒は息をついた。
以下略
583
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/21(日) 19:36:31.76 ID:vW73a+6T0
そこで、彼女は黒い服とサングラスのSP二人に囲まれて、
小さな女の子が歩いてくるのを目に留めた。
背丈は汀や理緒よりも低く、
金白色の長いウェーブがかった髪の毛を、
以下略
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