過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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577:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:31:19.21 ID:vW73a+6T0
しかし抑揚のない声調子で返す。

「治療はいつだ?」

『すぐにでも始めたい。
以下略



578:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:32:25.55 ID:vW73a+6T0

★Karte.8 あの時計塔を探せ★

「今回の患者は、高杉丈一郎。四十一歳。
自殺病の治療薬、GMDの権威として知られている、
以下略



579:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:33:26.60 ID:vW73a+6T0
「放置……ハッ、放置ね……」

面白そうに肩を揺らしながら、隅に座っていた圭介が呟く。

「高畑医師、何がおかしいんだね?」
以下略



580:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:34:11.05 ID:vW73a+6T0
「……効果がないわけではありません。
防衛型の攻撃性が強く、
投薬による解決が中々見受けられない『ケース』なだけです」

大河内が声を低くして圭介を睨む。
以下略



581:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:34:56.43 ID:vW73a+6T0
沈黙している周囲から視線を資料に向け、大河内は続けた。

「それでは、資料の十四ページをご覧ください。
今回のダイブには、通常よりも更に神経を注ぐことにします。
高畑医師のマインドスイーパーと、
以下略



582:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:35:49.13 ID:vW73a+6T0


赤十字病院の中庭で汀の乗った車椅子を押しながら、
理緒は息をついた。

以下略



583:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:36:31.76 ID:vW73a+6T0
そこで、彼女は黒い服とサングラスのSP二人に囲まれて、
小さな女の子が歩いてくるのを目に留めた。

背丈は汀や理緒よりも低く、
金白色の長いウェーブがかった髪の毛を、
以下略



584:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:37:07.87 ID:vW73a+6T0
「片平理緒。十五歳。赤十字登録の純正マインドスイーパー、A級。
性格はおとなしく消極的、リーダーシップはないが、
人望を集めやすく、スタッフからの信頼も高い。
成る程、聞いていた通りね」

以下略



585:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:38:46.20 ID:vW73a+6T0
「あなた……何ですか、いきなり。失礼じゃないですか?」

理緒がおどおどしながら言う。

それも鼻で笑い、彼女は続けた。
以下略



586:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 19:39:39.71 ID:vW73a+6T0
女の子はそれを聞いて、深いため息をついて、
やれやれという仕草をした。

そして肩をすくめる。

以下略



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