過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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618:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:01:52.30 ID:vW73a+6T0


気づいた時、汀達は、地上二十メートルほどの地点に立っていた。

足元はレンガ造りの堅牢な足場になっているが、手すりも何もない。
以下略



619:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:02:31.10 ID:vW73a+6T0
二人がいたところは、時計塔の頂上だった。

足元では直径三メートルはあろうかという巨大な時計が、
二秒に一度ほど秒針を進めている。

以下略



620:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:03:07.17 ID:vW73a+6T0
「防衛型の進行が進みすぎたせいね。
理緒ちゃんは一度、入ったことあるでしょ? 防衛型。
この中のどれが一つが正解なの。中枢に繋がる道の」

言われて理緒は、DID患者の中にダイブした時のことを思い出した。
以下略



621:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:03:46.42 ID:vW73a+6T0
「あの……この前から気になってたんですけれど……」

理緒は汀を見下ろして言った。

「こういう場合、もし間違ったものを選んじゃったら、
以下略



622:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:04:25.30 ID:vW73a+6T0
「ちょ、ちょっと待って!」

慌てて理緒がそれを止める。

「何?」
以下略



623:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:04:55.21 ID:vW73a+6T0
さして意外でもなさそうに圭介が返す。

そこで汀がヘッドセットに手を当てて、圭介に言った。

「圭介、手、どうしたの?」
以下略



624:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:05:24.62 ID:vW73a+6T0
汀の目の色が変わった。

「私が勝つよ。フランス女なんかには負けない」

「汀ちゃん、目的は勝つことじゃ……」
以下略



625:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:06:02.86 ID:vW73a+6T0
「待って!」

慌てて理緒が後を追う。

時計塔内は、錆びた鉄製の螺旋階段が下まで伸びていた。
以下略



626:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:06:39.90 ID:vW73a+6T0
「停止させればいいのかな?」

「うん。多分」

汀の肩の上で退屈になってきたのか、小白が大きな欠伸をする。
以下略



627:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/21(日) 20:07:15.69 ID:vW73a+6T0
「アミハラナギサ、カタヒラリオ、
フランソワーズ・アンヌ=ソフィー」

「なぎさ……?」

以下略



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