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561: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2012/11/29(木) 06:21:58.65 ID:lqapAszKo

鈴音『ここらがギリギリね……これ以上進むと相手のセンサーに引っかかる可能性があるわ』

岡部『……』

 スラスターは吹かさず、PICのみの静穏駆動でビルの隙間に機体を隠す2人。
 数キロ先では既に戦闘音が聞こえてきていた。

鈴音『誰か戦ってる……一夏、達な訳無いわよね……職員の人間かしら』

岡部『俺が探ろう』

 ──カシュッ。

 両肩部のハッチが開き、ビットを射出する。
 12のビットが散開し市街へと飛び立って行った。

岡部『……展開。索敵開始』

鈴音『便利よね、それ』

 そんな岡部を見て、口を尖らせる。
 鈴音は素直に、そのガジェットの有用性を認めていた。

岡部『……見つけた。職員らしきIS2機と交戦中だ』

鈴音『私達の見知った顔じゃないってことね?』

岡部『の、ようだな……しかしどう見ても劣勢だ』

鈴音『はぁ……』

 大きく溜息を吐く。
 その色はどう見ても憂鬱なものだった。

岡部『どうした?』

鈴音『運が悪いわね、アンタもアタシも』

岡部『?』

鈴音『劣勢なんでしょ? 助けない訳にはいかないじゃない……』

岡部『……』

 岡部の沈黙は、納得を意味していた。
 先ほどの鈴音の台詞を思い出す。

 プライベートチャネルが何故か繋がらない今、早急な支援増援は望めない。
 戦闘を避ける。戦闘になっても逃げる。

 自分達が今出来る最善は、敵戦力を把握し戦いを避けることであると鈴音は答えを出していた。
 しかし、襲撃者と戦っている者が居る。

 劣勢であり見逃す訳にもいかない。
 結局のところ、火鉢に手を突っ込むしか道が無いのだ。
 


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