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844: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/03/01(金) 03:37:11.93 ID:Hb1g5ViGo
 

……。
…………。
………………。


紅莉栖「──限定する?」

岡部「あぁ」

 トーナメント前日。
 岡部と紅莉栖はIS整備室で顔を突き合わせていた。

 “石鍵”を展開し、身に纏っている岡部はフルフェイス装甲を開けて顔を晒している。

紅莉栖「ふむん……」

岡部「トーナメントなどに興味はない。観戦しに来るラボメンには悪いが、優勝を狙う気もない」

 岡部の言いたいことは理解できる。
 全世界に生中継されるトーナメント。そこでガジェットを披露するのは危険が多すぎる。

 特に“蝶翼”は直接データを目にしている紅莉栖でさえ全貌が掴めていない。
 “IS国際委員会”に提出もしていないのでお披露目することも避けておきたいのが本音であった。

紅莉栖「把握した。けどそうするとだな、エネルギーの問題が出てくる」

岡部「エネルギー?」

紅莉栖「アホみたいにぶっ飛んだ大量のエネルギーをどこへ供給させるか……」

 莫大な数値のエネルギーが現在の“石鍵”には搭載されている。
 技術者が乾いた笑いを漏らすほどのエネルギーを“蝶翼”は消費してしまう。

 それを賄う為に出現したエネルギー。
 “蝶翼”と言うガジェットを封印した後、そのエネルギーを何処へ供給するのか。

岡部「粒子砲とサイリウムへ供給すれば良いだろう」

紅莉栖「後は各部スラスターへ当てて調整か……むう」

 紅莉栖が唸る。
 言うなれば“石鍵”のスペックはカスである。

 防御力があるだけ。用途不明のゴミ。
 そう評価をされてもおかしくない“IS”であった。

 しかし“刻司ル十二ノ盟約”や“蝶翼”の発現に伴い開放された規格外のエネルギー。
 大飯喰らいであるガジェットに供給される用途のそれらを、他の機能へと当てたらどうなるのか。

紅莉栖「……“IS”としての基礎スペックが跳ね上がってしまう」

岡部「?」

 首を傾げる岡部。
 紅莉栖の放つ言葉の意味がわからないでいた。

紅莉栖「良い? 新規ガジェットのエネルギー消費量は半端じゃないの」

 仮に他の“IS”が持つエネルギーで起動させるとなれば、3分も持たずにエネルギーが枯渇する。
 それを平常運転させる為のエネルギーが“石鍵”には搭載されている。

 その大飯喰らいを封印。
 リストラするとなれば、莫大なエネルギーは一体どこへ当てれば良いのか。 

 元々搭載されていたガジェット、及び各部スラスターへ配分する他ない。
 


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