過去ログ - Steins;Stratos -Refine- U 
1- 20
933: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/03/09(土) 13:52:10.35 ID:oqiTbErRo





 ─我輩は猫である─


 パンパン。
 両手を叩く音がラボに響く。

 プラモデルで作られた仏壇に束が手を合わせていた。

束「なむなむ……」

 3秒ほど手を合わせ、すぐさま回転。
 スタッと華麗に椅子へ座り込む。

束「いやー、いっくんが死んじゃってもう3年かー、早いなぁ」

 カタカタと立体キーボードを叩き“監視衛星”にハッキングを仕掛ける。
 送られてくる映像を同期し盗み見ていた。

束「悲しいねー悲しいねー……でもまぁ──」


 ────箒ちゃんじゃ無くて良かったよ。


束「本当に」

 鼻歌を歌いながら、画面に食らい付く。
 映像はサーモグラフで映し出された球状のソレを映し出している。

 束にとって本当に大事なものは“箒”であった。

 それ以外のものはついで……例外を含めるのであれば“千冬”と娘扱いしている“くー”がそれに当る。
 一夏に対する関心は本物であったが、それも箒や千冬に比べたらその程度のもの。
 
 箒>>[越えられない壁]>>千冬>> くー >>>>[越えられない壁]>>>一夏>>>両親>ごみ。

 そんな束が仏壇を作り手を合わせているだけでも、本人からすればかなり大事に思っていた部類に入る。
 ニヤニヤと足をバタつかせながら画面を見続ける。

束「それにしても、アメリカさんは出歯亀根性がゴイスーだね。便利なもん作るなーべんりべんり!」

 最高機密の軍事衛星も束にかかれば、玩具である。
 すでにハッキングは完了し、何時でも私用で使うことを可能にしていた。

束「にしても……だよ、この子の目的はダメだね。許せないね」


 ──最終的に箒ちゃんや、ちーちゃんに牙が向くよね。


束「まぁアメリカさんがしばき倒してくれちゃったら問題ないんだけどねー」

 ラボから見据える世紀の一戦。
 観客はファーガソン中将と、篠ノ之 束。

 束の後ろには、生命の通わない無機質な機械人形。
 無人ISゴーレム最終系“タイタン”が30体、鎮座していた。

 


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/724.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice