過去ログ - P「学生生活でもするか!(2学期)」
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41: ◆72cuWZiGoBc/[sage]
2012/10/26(金) 18:47:29.97 ID:eRsWNKpAO
真「雪歩、いまの話きいてた?」

雪歩「……うん……」

真「どうかな? 雪歩、プロデューサーの言ってることムカつかない?」

雪歩「む、むかついたりなんか……たぶん全部、本当のことだから……」

真「──ボクもさ、手伝うよ」

雪歩「……?」

真「いいでしょプロデューサー。さっきの曲、ボクと雪歩のデュオでも」

P「──ああ、うん。……実のところ誰かに頼む気だった」

 特に、真に。

 真はズバ抜けてダンスが上手いから、多分新曲のダンスもすぐに考えて覚えられるだろうと思っていた。

 雪歩ひとりじゃなく、けれど全員ではなくステージに立って、隣で支えてくれるひとが欲しかった。

 真ならきっとダンスのサポートも出来る。
 もとから激しく動く曲調じゃないから、信用に足りる。

 まさか、真の方から言い出してくるとは思っていなかったけれど。

真「だってさ雪歩。……ボクも手伝う、一緒に頑張るから、ちょっとだけこのバカなプロデューサーのワガママに付き合ってあげない?」

 散々な言われよう。

 でもその通りだから反論は出来ないししない。
 俺は、みんなを駒か何かのように考えてしまいかけていたのかも知れない。

雪歩「……ちゃんが…」

真「うん?」

雪歩「……真ちゃんが、手伝ってくれるなら……」

真「──へへっ、じゃあ決まり!」

 真が穴へ向かって手をのばす。
 暗闇からニュッと出てきた手がそれを掴んで、真が一気に引き上げた。

 学校ジャージを土で汚した雪歩が、気まずそうな表情で現れる。

P「あ……えっと…」

雪歩「……すみませんプロデューサー……迷惑かけて…」

P「なっ、こっちこそ雪歩の気持ちまで考えないで勝手に決めて、本当にごめん」

 雪歩に謝らせちゃいけないんだ。
 猛省しろ俺。

真「──はいはい! じゃあこの件はこれで終わりね! みんなで部室に戻ろう!」

 真が明るい調子で笑顔を向けてくれる。
 今日のことは本当に真に気を遣わせ過ぎた。
 いくら感謝しても足りようがない。

雪歩「わ、私穴埋めてきますぅ…!」


 そうしてみんなで一緒に穴埋めをして、今日の部活はおしまいに。

 翌日から、慌ただしい日々が始まったのだった。




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