過去ログ - 【咲安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」 三局目
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172: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2012/10/22(月) 21:55:28.34 ID:rkXwbJ5ho

 さて、ではどうしようか。

 もう少し彼女の努力を汲んで、付き合ってあげるべきか。

 それとも、そんなことは意味がないのだと現実を教えてやるべきか。

 続けるうちに新鮮味は薄れるだろう。決断せねばなるまい。

 同じ瞬間は二度と訪れない。一回一回が特別なのだ。それがどうも残念である。

 もっと色々と試したい――そう思ってやまないのだが、そうともいかない。現実は非情である。

 いっそのことビデオゲームの如く、どこかで一旦セーブして、再びロードできたらよいのに。

 などと思っても仕方がない。

 今は、弘世菫との行為に集中しよう。

 終わった後のことや、その他のことは、また別に考えればよいのだ。


「……ッ」


 今度は、無言で打ち据えた。

 だがそれにも耐えて見せる菫。なんとも、流石の精神力だ。これには京太郎も感嘆する。

 愉しい女性だ。自分の目に間違いはなかった。

 そのまま数度、同様のことを繰り返す。しかしそれでも、やはり声は上げない。

 その努力が愛おしい。だからこそ、破壊したくなる。

 ほくそ笑むと、再びベルトで打ち据える。ただし今度は、先ほどまでとは違う。

 さて、どうなるだろうか。


「かは……く、ぁ……!」

「ああ、駄目じゃないですか。折角ちゃんと我慢してるなーって感心したのに」


 背中を打つ。

 それと同時に目を固く結んだ瞬間を狙って、腹を蹴りつけた。

 鞭打ちしか想像していないところに、打撃は効くだろう。そう思ってだったが、どうやら絵図通りに事を運べたらしい。

 鋭い痛みに歯を食いしばって耐えることは――聊か予想外であったが――できる。

 だが、時を同じく鈍い痛みが与えられれば、どうだ。

 その答えがこれだ。

 苦痛が走る一瞬に目を閉じてしまった彼女への蹴撃。予想がつかない方向からの一撃は、流石に堪えるのも困難であろう。


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