過去ログ - 【咲安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」 三局目
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173: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2012/10/22(月) 22:07:49.61 ID:rkXwbJ5ho

 いい楔になった。

 これから彼女は、ベルトによる攻撃と、蹴りの恐怖に怯えなければならないのだ。

 一撃だけで済むのか。再び加えられやしないか。

 そう、考えさせる。それこそが重要だ。

 余計な気を割かせて、精神力を摩耗させるのだ。

 これはボディ・ブローのように後々になって効果が表れる。

 果たしてそれだけで済むのかという疑念は、恐怖はいつまでも付きまとう。

 その度に心が削られるだろう。ただ耐えるだけでも、十分に辛いというのに。

 集中させない。刺激を変化させる。

 それが、京太郎なりに見つけ出した破壊のコツである。

 最後に大事なのは諦観だ。

 いつまでも終わらない。耐えてもどうにもならないと、そう思わせるのが仕上げ。

 人間はいつまでも耐え続けられるようにはできていない。

 終わらない痛みには、持続する恐怖には心が音を上げる。

 そうなってしまえばシメたものだ。耐えても無駄と分かってしまえば、彼女は耐えることをしなくなる。絶望に心を染める。

 もちろん、そうなってしまうのは非常に残念である。だがそれもまた一興だった。

 一からそこまで仕立て上げたのだという、達成感を得られるのだから。


 心に折り目を付けてやる――。

 今の京太郎の目標は、それであった。

 正確に言うなら、心を折るのではない。

 ゆっくりと削って、腐らせて曲げるのだ。

 彼女の強さは魅力である。ただ蹂躙してそれで終わりでは味気がなさすぎる。

 自分との出会いによって何かの歯車が狂い、歪んでしまった。そう、弘世菫の歴史に刻みこんでやるのだ。

 そのためには真綿で首を絞めるような、根気のいる作業が必要だった。

 陵辱すればそれで終わってしまう。

 確かに身が穢されて悲しむし大いに傷付くだろうが、彼女は強い。きっといつか立ち直る。

 折れたら、またいずれ生えてしまう。

 故に、折らないまま曲げなければならないのだ。京太郎という存在を、その支配の証明をするために。


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