過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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210: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/23(火) 00:35:55.32 ID:Vp0uc8Hy0
桃子「……というか、羨ましいなら混ざればいいじゃないっすか」

睦月「……はは」

睦月「私はそんなに会話が上手いわけでもないから」

京太郎「……や、会話は上手い下手じゃないと思いますよ」

京太郎「会話はその場のノリと空気で作られます！」

桃子「そうっすねー」

桃子「思ったことをこう……パーッっていう感じっすよ！」

睦月「思ったこと……」

睦月「……」

睦月「胃が――」

桃子「病院いった方がいいと思いますっす」

京太郎「……」

京太郎「別に、後輩相手なんだからそんなに緊張しなくてもいいと思いますけどね」

ふ、と思ったことを口にした。

その場のノリで……空気を読まずに。

睦月「……誰にだって緊張はするって、別に須賀君達が特別ってわけでもない」

それが癪に障ったのか、津山先輩は真顔で俺に、俺達に言葉を紡ぎ始めた。

睦月「目上の人には見下されないように」

睦月「目下の人には失望されないように」

睦月「対等の人には見捨てられないように」

睦月「そんな自分でありたいから……こうやって緊張することって変なことかな」

京太郎「……」

何も答えられなかった。

きっと、別に俺失望しない、といっても俺の言葉は通じないだろう。

だから、何も答えられなかった。

桃子「……それにしても、ずっと往来の場で話し続けるのも傍から見たら妙っすよ」

桃子「とりあえず、あの喫茶店の中にでも入るっす！」

京太郎「……だな」

と、話題を切り替えてくれたモモに感謝しつつ、津山先輩の言葉も聴かず、俺達はその喫茶店に入った。

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