過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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960:またちょっと友人に呼ばれて書けなかったよー ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/27(土) 00:03:07.93 ID:sKRBMnIn0
～モモ依存ルートif～

桃子「……」

京太郎「……」

桃子「15分、っすね」

京太郎「……」

大体のところからは死角になるようなところに隠れていた。

俺が見つけては意味がない。

それは加治木先輩も言ったことで、俺は素直にそれに従った。

彼女が後ろを見ている間に、モモの元へと向かう。

……もしも俺を見つけたらどうするのか、と聞いたら、この位置から探してみせる、と答えた。

俺は、モモの身体的特徴だけを伝えてここに来た。

そして15分。

桃子「……あの先輩もすごい執念っすよね」

桃子「私に入って欲しいからって、あんな恥ずかしいことをするなんて」

何度も何度も、モモの名前を呼んでいた。

それでもモモは返事せず、加治木先輩もまたモモを見つけられずにいた。

桃子「……ふふっ、本当おかしな先輩っす」

京太郎「……」

桃子「でも、ダメっすね、約束は約束っす」

立ち上がり、そして俺の前に座った。

桃子「結局、私のことを見てくれるのは京ちゃんくらいなんっすよね～」

こつん、と俺のでこをつついた。

その可愛らしい仕草に、どことなく狂気を感じる。

桃子「皆、私からよらないと気づいてくれないっす」

京太郎「……」

京太郎「それじゃ、ダメなのか」

桃子「ダメっすよ」

桃子「どうせ、また陰で……陽でも、私の悪口が飛び交うっす」

京太郎「……」

桃子「ネガティブ思想だと思うっすか？」

桃子「そうっすね、わかってるっす」

桃子「それでも、止められないっす」

桃子「止まらないっす」

口元を歪めたまま彼女は喋り続ける。

桃子「……だったら、そんな怖いのなら」

桃子「はじめから近寄らなければいいじゃないっすか」

床に座る俺の頬に彼女は手を触れた。

どこまでも冷たい、手だった。

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