過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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988:投下し終わったら次スレ立てる ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/27(土) 01:20:45.88 ID:sKRBMnIn0
～京ちゃんのメールにニヤニヤする咲ちゃん～

咲「……」

咲「……はぁ……ぁー」

咲「……メールこないなぁ」

別れてからもう何週間だろう。

ひもじい……じゃなくて寂しい。

……いや、私からメールすればいい話なんだけどね。

でも……ほら、まだごたごたしてるかもしれないから？

やっぱり、向こうからの連絡を待つのが一番だよね。

……と、言い訳をするのだった。

咲「……まだかなー」

布団の上でパタパタと、足を振って携帯を握り締める、この行為も何日目だろうか。

見る人によっては誤解されるんじゃないだろうか……いや、見る人なんていないけどね！

咲「うー」

唸って、パタパタと足を振って。

それでも彼のメールは来ない。

……もしかして、彼にとって私は過去の人なんだろうか。

すっごい仲良かったと思うのに……彼にとってはそれも一過性のものだったのだろうか。

咲「……」

咲「……悲しい、な」

ポツリ、と呟いたその時。

軽快な音楽が流れた――メールだ。

咲「……」

咲「いや、ここで飛びついたらダメだよ、咲！」

飛びついて、広告メールで、落胆。

そういったことを何回繰り返しただろうか。

もう解約してやろうかと思ったくらい。

……まあ、メルマガを止めるに留めておいたけどさ。

咲「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」

深呼吸。

心を落ち着けて、もう一度携帯を握る。

咲「……よっし、準備万端です！」

うん、と一度元気づけて、携帯を開く。

新着メールが一件、と表示されてたので、それを開くと。

咲「――」

無題、と書かれたタイトルの上に。

須賀京太郎、と待ちわびていた人の名前があった。

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