過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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989:10個完遂までは増やさないってあらかじめ宣言したから(震え声) ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/27(土) 01:21:32.99 ID:sKRBMnIn0
咲「……」ｺﾞｼｺﾞｼ

目をこする。

須賀京太郎。

咲「……」ﾑﾆｰ

頬を伸ばしてみる。

須賀京太郎。

そう、須賀京太郎。

その五文字は変わることがなかった。

咲「……」

咲「えっと……」

あ、あれ、どうしよう。

きたらいっぱい聞きたいことがあったのに、なんかすっごい緊張しちゃってる！？

おかしい、おかしいって……だって、前まで普通に話せてたんだよ？

メールでも、軽口の叩き合いみたいなものだったし……あ、そうだ、メール！

咲「……こっちは元気だけど、そっちはどうよ？」

咲「……」

相変わらずだった。

いや、それもそうだろう。

彼は須賀京太郎、で私は宮永咲。

例え離れたとして関係が変わるわけじゃないんだ。

咲「……かわんないなぁ」

メールが遅くなったことに怒るよりも、それに対する嬉しさが先行した。

ふふふ、とつりあがる口は押さえられそうにもない。

咲「え……いや、まあ……うん、楽しい、けど……久しぶりのメールでそれ？……っと」

うん、いつもの私の返し方だね。

こっちの同様も伝えない、さっすが私！

『だって俺たちといえばこうだっただろ？』

やった、京ちゃんとおんなじこと考えてた、ふふっ！

ああ、なんか嬉しい、すっごい嬉しい！

咲「そうだけど、そうだけども！　ちょっとは心配してた私のことも考えてよ……っと」

あ、つい本音が出ちゃった。

まーいいや、送信送信～。

『いや、メール送ってこなかったじゃねぇか』

咲「そっくりそのまま返すよ！　どうして送ってくれなかったの！……っと」

『こっちの生活が楽しかったからかな』

……あ、よかった、楽しい生活を送ってるんだ。

うんうん、ソレが一番だよね、ふふっ。

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