過去ログ - 【咲-saki-安価】魔王クエスト〜魔法少女と探偵とくのいちと目立ちたがりの姫君
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96: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/10/24(水) 22:59:45.38 ID:9x/id5gAO

 二人が自室に戻ってからほどなくして、さっきの寮監が部屋のドアをノックし、和の父親が到着したことを告げた。

 和が階段を降りて、寮の応接間に入ると、そこには端正ながらも厳格そうな顔立ちをした父が待ち受けていた。

和「お父さん…お久しぶりです、ようこそいらっしゃいました」

和父「久しぶりだね…元気そうで何よりだ」

 和の父はこの地方では名の知られた敏腕の法廷弁護士で、生真面目な性格ながらも娘のことを彼なりに思ってはいた。

 和もそれを理解しているので、父に対しては感謝と敬意をもって接していた。

和「学期中にいらっしゃるなんて珍しい…何かあったんですか?」

和父「いや、私の身辺では何もないよ。それよりも、この地域で最近、妙な事件が多発しているという話を聞いてね…」

和「妙な事件…『雀荘荒らし』のことですか」

 『雀荘荒らし』とは、長野県一帯で最近、取り沙汰されている、謎の麻雀打ちの出没事件のことである。

 荒らすと言っても、物や金が盗まれたり、雀荘の客やメンバーが襲われたりするわけではない。

 だが、その打ち手が出入りした雀荘の人々は、一晩でもう二度と麻雀を打ちたくなくなるほどのトラウマを植えつけられ、しかもその夜に何があったのかを、全く覚えていない状態になるというのだった。


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