164:第13巻[sage saga]
2012/11/17(土) 17:27:16.84 ID:B40aSgmDO
〜とある鉄橋〜
上条「……、ふざけんじゃねえ」ギリ
土砂降りの雨の中、上条はヴェントの顔を正面に見据えて、告げる
上条「お前の弟がどんな人間かは知らない。でも、そいつは誰にもできない世界で一番凄い事をしたんだ! そこに泥を塗るのだけは絶対に許さねえ!!!」
上条は右の掌をヴェントに見せると
ヴェント(体が…動かない!)
上条「今から本物の弟に会わせてやるよ。そして世界一の弟に説教されてこい!!」
上条が右の掌を握り締めると、ヴェントの体から力が抜け、深い眠りへと落ちた
姫神「……当麻君。この子に。『夢幻』を使ってあげたんだね」
上条「ああ。けど、目が覚めた後にどうするかはコイツ次第だけどな」
上条は、ヴェントを両腕で抱きかかえると
上条「悪い秋紗、コイツを病院に運んでやってくれないか?」
姫神「……うん。任せて」
姫神は二つ返事で頷くと、ヴェントを背中に背負い、上条に告げる
姫神「当麻君。気をつけてね」
上条「おう!」
上条は微笑みながら姫神の頭を優しく撫でると、再び爆心地へ向かい走りだした。
そして頭を撫でられ、はにかんだ顔を戻すと姫神も病院へ向けて歩き出す。
ヴェント「……ね」
姫神の背中で夢を見るヴェント……
その目には……
ヴェント「……ごめ…んね」
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