327:第16巻[sage saga]
2012/12/27(木) 21:58:10.68 ID:DJpQOnGDO
――
アックアはたった一歩で5メートル近くまで一気に突き進み、鉄橋を支える柱の上に着地する
アックア(油断した…あの老兵、油断ならぬ相手であるな)」
先程の爆発でボロボロになった諫早の刀を適当に放り投げると、敵に動きがあった
アックアの眼下で、天草式の集団が五和を中心軸に備えたものへと陣形を作り上げていく
なにやら、意志や魔力といったものが五和に向けて一斉に集中していくのを感じた
それは前兆。何か巨大な事が起きる手前の第一波!
アックア(来るか……ッ!!)
アックアが言葉を出す前に、五和が動いた
ガァン!! という爆音が炸裂する
それが人間の足がコンクリートの地面を蹴った音だと知覚した時には、既に五和はロケットのスペースシャトルのような勢いで夜空を突っ切っていた
アックア「!? 管槍!!」
槍と掌の間におしぼりを挟み摩擦を軽減することで、槍を突き出す速度と威力を倍加させる
だが五和のそれは本来の用途とは違う
これから放つその一撃
自身の掌を守るために細工しなければ、魔術の途中で手首を失う羽目になる
五和「聖人崩し!!」
ドバァ!! と五和の手の中で槍が爆発し雷光と化した。
一直線に飛び出した鋭利な一撃がアックアの腹の真ん中に容赦なく突き刺さり、青白い紫電がその背中から噴き出して、深夜の闇を引き裂いた
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