330:第16巻[sage saga]
2012/12/27(木) 22:03:49.24 ID:DJpQOnGDO
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五和「……」
行動があった。砕けたアスファルトの破片を掴み、なけなしの力でアックアの顔にぶつけると、口元を緩めながら唇だけを動かしアックアの問いに答えた
五和(死 ん で も お 断 り で す)パクパク
アックア「……ならば仕方ない」
アックアは特大のゴボウを構え直し、静かに語る
アックア「死を望むなら、波間に消えると良いのである」
ゴボウの先端が頭上を指し示す
ドォ!! という爆音
鉄橋の下に流れる川の水が空中に舞い上がり、アックアの意志に応じて大きくうねる。
サイズは全長20メートル弱。まるで建設重機についているアームような間接を持つ水のハンマーとなり、地上に這いずる五和を大地ごと狙う
五和「…ゴホ…ゴホ」
五和は最後まで目を暝らなかった
アックア「止めである」
だからこそ、彼女は気づいた
アックア「……?」
ふと、アックアの手が止まった事に。
アックア「……なるほど」
後方のアックアは僅かに呟き、そして笑った
一度は五和も間近で見た、強敵を前にした時の表情
……だが今回は、五和に向けられたものよりも何倍も何十倍も、深く深く刻まれていた
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