2: ◆lSMZP41nLE[saga]
2012/10/29(月) 17:13:27.86 ID:maIzDyKw0
▽一方通行
暖かい布団が引き剥がされたと思ったら土手っ腹に鈍い痛みを感じた。
『クソガキがハシャいでやがる。ああ、もう朝かよ。』そんなことが真っ先に脳裏をよぎる俺は、やはりヌルくなったのだろうか。
「朝だよ!ってミサカはミサカはアナタのぬくもりに顔をうずめて至高の時を味わってみたり〜っ!って、いたい!……うー……なんでチョップするの〜?」
はっ、独りよがりな満足してンじゃねェよ。起こすならもう少し丁寧にやれってンだ。
「ミサカの愛情表現を独りよがりと抜かす口はこの口かぁ〜!!オラオラオラっ!ってミサカはミサカは血の粛清をっ――ご、ごめんさーいっ!」
………たくよォ。
頬を膨らませながらも、軽い足取りでリビングへと走り去るクソガキを見送りながら、俺は洗面所に向かった。
冷水がお湯に変わるのを待つのがもどかしく、仕方なく冷水を頭からかぶる。
鏡に映るのは赤い瞳に白い髪。特に変わったことはない。
手元の時計の針は七時半を指していた。
………っ、まだまだ眠れる時間じゃねェか。
口からは文句が溢れたが、素直にリビングに向かうことにする。
今食っとかねぇと、昼まで食うもンが無ェからな。
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