49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/11/19(月) 00:33:17.13 ID:n66G9DXn0
がむしゃらに走っている内に、屋上に来てしまったようです。
心臓がこんなに早いのは走ったからではありません。さきほどの光景が網膜に焼き付いて離れません。二人の隣り合う姿がとても似合っていたので、見ていたくありませんでした。
なんてことはないはずの光景がこんなにも胸を締め付ける理由はなんですか? この頬を濡らす涙の理由はなんですか?
誰も、教えてくれません。私にしかわからないのですから……。
みゆき「れいかちゃん?」
れいか「みゆきさん……どうしてここに?」
みゆき「何となく、ここかなーって思って。だってここはわたしがれいかちゃんとの初めての思い出の場所だもん」
そうです。ここは転校したてのみゆきさんと初めて思い出を作った場所です。私にとって、とても思い入れのある場所。
どうしてここにすぐにきたのか、思えばこうしてみゆきさんに見つけてほしかったからなのでは……?
みゆき「すごく気持ちいよね〜ここ。風も吹いてて……はっくしゅん!」
くしゃみをするのも当然です。とても寒いですから。私も落ち着いてきた今寒さを感じてきました。
みゆき「いや〜誰かがわたしを噂してるのかな〜」
れいか「我慢しないでください、みゆきさん」
みゆき「あっ……」
鼻の先を赤くして、寒さをこらえるみゆきさんの姿に私は……体を動かしていました。
みゆき「れ、れいかちゃん?」
れいか「ごめんなさい……今はこうするしかありませんでしたから。いやですか?」
みゆき「ううん。れいか、とってもあったかいね」
82Res/63.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。