35: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/10(土) 19:10:05.13 ID:cEU74SRyo
「う……ん……。」
「あ、よかった。起きたんだね。」
才人が次に目を覚ました時、そこには先ほどまでぎゃあぎゃあ遊んでいたはずの水精霊騎士隊の面々も、鬼の形相で才人を見下ろしていたルイズもおらず、ただ純粋に才人のことを心配していることが伝わってくるような眼差しでこちらを見つめるティファニアだけが、才人に寄り添うような形で座っていた。
「サイト、ずっと起きないんだもの。心配しちゃった。もうすぐ夜ご飯だよ。」
「そうか…。ところでテファ、みんなは?」
「なんかこの近くに小さな小屋を建てたらしくてそこに泊まるみたい。さっき帰っていっちゃった。」
「領主の許可なく小屋を建てるなよ……ったく。まあいいけどさ。」
「また明日遊びに来るって。」
「来なくていいよ……。」
そういってため息をつく才人とは反対に、ティファニアはにこにこしながら才人を見つめている。
先ほどまで震えていたはずの少女がにこにこ笑っていることに違和感を覚えた才人は、その理由を本人に尋ねてみることにした。
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