過去ログ - 【テニヌ】京ちゃんが安価で最強チームを結成するそうです　第3ゲーム【マージャヌ】
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862:おっさん ◆JQrBDYTdQR8n[saga]
2012/12/15(土) 03:37:49.81 ID:kKc9EsX+o

菫「ああ、須賀一年か。すまないが少し待ってもらえるか？」

京太郎「この展開は想像してたんでお構いなく。むしろ弘世先輩じゃなかったらどうしようかと思ってました」

菫「？ ジャンケン、ホイ」


わっ、と小学生の一団が盛り上がり。
弘世先輩は生活費のすべてを握手券に錬金し終えた石川啄木のようにぢっと手を見る。


菫「これで23連敗か」

京太郎「今日だけで？」

菫「ああ。昨日は41回挑まれて全敗だったからな。今日はなんとか白星を上げたいものだ」

京太郎「あと10人以上いますよ、小学生」

菫「闘志が湧くな」

京太郎「律儀に全員相手することないんじゃないですか？」

菫「よくわからないが、ジャンケンくらい付き合ってやってもいいだろう。
　　それに、親しくなると皆、私とジャンケンやくじ引きをしようとしなくなるからな。これはこれで新鮮なんだ」


白糸台ちょっといい話を聞いてしまった。
たぶん、大星は一切遠慮しなかっただろうけど。


菫「そういえば、須賀一年の要件はなんだ？ このままでもよければ今聞くぞ」ｼﾞｬﾝｹﾝﾎｲ

京太郎「そうですね……なら先輩の活躍を見に来たってことで」

菫「なに、そうか。意外と穴馬志向なんだな、須賀一年」ｼﾞｬﾝｹﾝﾎｲ

京太郎「おかげで墓穴に困りません。とはいえそろそろ報われて欲しいと思いますが」

菫「なるほど穴埋めというわけか。年下に期待されておいて裏切りっぱなしというのもシャクだ、な！」


言いながら弘世先輩が差し出したパーに小学生連中からどよめきが上がる。
対峙する短パン小僧が繰り出していたのもまたパー。


本日34戦目にして初の、あいこ。
短パン小僧は憧れていた近所のおねーさんがハゲ専だったことを知ってしまったときのような絶望を目に宿した。


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