過去ログ - 【安価】京太郎「俺がコピペを使って女の子と仲良くなる?」【咲】
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608: ◆RfDaOEu7Us
2012/11/27(火) 00:36:42.37 ID:b/Cy5DYoo
そして、やっと車は止まると俺は眼を開くことを許された。
なんと、俺の周りにいた人達は全員気絶していて、運転手と巴さんだけはギリギリ意識を保っているような状況だった。
巴さんが「お札見せてみて」と近寄ってくる。
無意識に握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽく変色し、
焼け焦げた炭のように崩れてしまった。
気絶した人達は急いでじいちゃんのトラックへ乗せると、すぐに走り去ってしまう。
親父曰く、近くのお寺で様子を見るらしい。
広いところで車を降りると、俺は親父の車に移された。

一緒に車に映った巴さんに礼を言うと、Tさんは首を横に振り、「ごめんね」と呟いた。
「私の力では、あれが精一杯だった」荒い息を零しながら、
巴さんは項垂れてしまった。助かりましたと言ったら、
「あなたの頬にアイツは印をつけた」と俺の頬を指差した。
そう言われて右頬を触ると、その場所だけ氷を押し付けていたかのように冷たい。
巴さん曰く、あと少しでも遅れていたら、俺はこの世にはいなかったらしい。
「絶対に、この地区には近寄らないでね」
帰りの車の中、巴さんは俺にずっとそう言っていた。
巴さんと別れる時、彼は小さいお守りを俺に渡してくれた。
「そのお守りは絶対に手放すしちゃだめ。それと、もし次に何かあったなら、私に連絡して」
有無を言わさぬ声で、Tさんは言い、俺は頷くしかなかった。

ちなみに、神社生まれの巴さんの霊力は本当に凄まじく、
俺が八尺様に魅入られた時には、既にこっちに向かっていたらしい。
だから、あんなにも早く駆けつけることが出来た。
でもそんな彼女でも八尺様を退治することは出来なかった。

それでも寺生まれはスゴイ、俺はそう思った。




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