過去ログ - エルフ「素敵な顔ですね」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/15(木) 00:36:46.08 ID:7Yq0nTdU0
その次の瞬間には、私の身体は地に伏していた。

側頭部に鈍痛が走り、視界は幾重にも歪んでいた。

頭部に甚大な衝撃を受けたのだと理解するまでにかなりの時間を要した。
また、何者かに頭を踏まれていることに気付くのも。

私は手を動かして頭を踏み付けている足を払おうとした。

「……人間は脆いと聞いていたが、存外丈夫らしいな」

凛とした声が上から降り注ぐ。

耳が捉えたのは私の知らぬ音の羅列だが、頭の中では意味を持った言葉になっていた。

おそらく伝達を操作する呪術を行使しているのだろう。
それは鈍痛と相俟って奇妙な感覚を私を与える。

声に応える間も無く、二度目の衝撃が私の頭部を襲う。
痛みは無かった。
あまりに強い衝撃を受けると脳は痛覚を暫時遮断するものだ。
今も例外では無い。

衝撃のあまり視覚器官が正常に機能しなくなり、再び光を感受するまでに結構な時間がかかった。

地面に飛散した脳漿が、赤く染まった視界に入る。

私が常人ならば、おそらく二度絶命したのだろう。



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