23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/12(月) 21:53:04.82 ID:HIsFg2eDO
男「まず整理しよう、犯行は全部市内で起きているな?」
少女「はい」
男「むう……ところで、悪魔は君みたいな『悪魔を見つけて強制送還する存在』を知っているのか?」
少女「えっと、知っていると思いますけど……それは何でですか?」
男「犯行地域が限られ過ぎているんだよ。
人の目は誤魔化せても、君みたいな存在は誤魔化せないと悪魔は知っているとする。
すると、犯行地域を市内に固定しているのは、まるで自分は市内に居ますよって言ってるもんだよ」
少女「あっ、た、確かに!」
男「……はてさて、どういうことか」
少女「あの……悪魔は契約した人間から離れて行動する事は出来ません。
もしかしたら、それが理由になっているかもしれません」
男「離れて行動出来ない?
だとすれば、契約した人間に影響されてるのか?
生活圏とか行動範囲とか」
少女「おそらくは。
もしかすると、契約者は子供なんでしょうか?」
男「子供? 子供が悪魔と契約出来るのか?」
少女「はっきりとした自我があれば可能です。
過去にも十歳に満たない子供が悪魔と契約を交わした事例があります」
男「そうなのか……。
でもだからといって、子供の仕業とは言いきれないよ。
市内に勤務先がある大人も大勢いる。
生活圏が市内に収まる人間は子供以外にたくさんいるからな」
少女「ではいったい誰が……」
男「……」
少女「……」
考え込む二人。
しかし、いくら考えても答えは出ず、男は何の気なしに被害者のプロフィールが書かれたプリントをめくり始める。
男「うーん、被害者にも何か共通点があればなぁ……」
少女「溺死、といったくらいしか共通点はありません。
でも、みなさん若い身空で気の毒な事です」
男「うん。みんなオレと大して変わらな……っ!?」
少女「男さん?」
男「それだ! でかした!
被害者の一人は大学生、後の二人は高校生、そして女さんも高校生だ。
被害者はみんな『学生』だ!」
少女「……っ!」
男「みんなが通っている学校に印を付けてみよう、何か分かるかもしれない」
少女「はい!」
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