27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/13(火) 00:27:58.89 ID:z2bbOqODO
〜 病院 〜
少女「ここは……病院?」
男「女さんもロビーで止まってる。行ってみよう」
二人は自動扉の前に立ち、先に扉をすりぬけて病院内のロビーに立っている女の霊を追う。
すぐに二人は女に追いついたが、女はそこに佇むだけで、元の無反応に戻っていた。
男「うん? どうしたんだろう?
何か女さんが伝えたがっていたと思うんだけど……」
少女「病院に何かあるかも知れませんね。
女さんのプロフィールに通院暦は……」
男「……無い、な」
少女「……ですね」
その時だった。
不意に、看護婦の一人が近づいてきて二人に声を掛けてきた。
看護婦「外来の方ですか?」
男「あ、いえ、自分らは少し人探しを……」
看護婦「あら? その紙は……あなたたち、女さんの知り合い?」
女の顔写真に気付いた看護婦が男へと聞いてきた。
男「あ、はい。同じクラスでした」
看護婦「そう……悲しい出来事だったわね」
少女「女さんを知っているんですか?」
看護婦「ええ、よくお婆さんのお見舞いに来ていたわ。
あんなにいい子だったのに、本当に残念ね」
男「お婆さんのお見舞い?」
看護婦「ええ、○○号室のお婆さんの所に良く来ていたわ。
自分も塾で忙しいのに、毎週欠かさずに」
少女「毎週、お婆さんに……」
男「あの、そのお婆さんに会ってもよろしいでしょうか?」
看護婦「……? 会ってどうするのかしら?」
男「いえ、女さんの事を少し話したいかと……」
看護婦「残念だけど、お婆さんは……いえ」
看護婦はそこで思い直すように頭を振り、男に頷いた。
看護婦「お婆さんも、女さんの話をした方が喜ぶわ。
こちらからも是非、お願いします」
そうして、二人はお婆さんの病室へと案内された。
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