60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/26(月) 22:45:30.25 ID:v6IERwADO
少女「ほ、本当ですっ!?」
男「あ、後を追おう!」
女性「……あの、ちょっといいですか?」
男「え? はい、何でしょうか?」
女性「えっと、私の車椅子は音が出ますし、その、ここで……」
言葉を濁す女性の様子からは、男たちに着いて行くのを憚るような感情がありありと見て取れた。
男たちを案内こそしてくれた女性だが、考えてみれば医者の跡をこっそりとつけたというのがバレてしまっては入院している者として居心地が悪くなるだろう。
粘着質な相手ならば変な噂を流されて、女性の肩身が狭くなるかもしれない。
女性の態度は当然のもので、むしろ子供の好奇心にしか映らないだろう行動にここまで付き合ってくれた事を男は素直に感謝した。
男「はい、ここまで付き合ってくれてありがとうございました」
少女「ありがとうございました」
女性「ごめんね? それじゃ……」
二人はそこで車椅子の女性と別れ、医者の後を忍び足で追い掛けた。
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