19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2012/11/15(木) 01:11:05.44 ID:9MJwdkWy0
御坂と別れて、俺は学園都市の郊外にあるアパートに戻った。
家賃はそこそこ。世間的にみたら、無能力者の俺が右手の力を抜きにして考えたところも差し引くと、まあ妥当な物件だろう。
アパートの鍵はあいていた。
俺に同居人はいない。
こういうときは決まってアイツの出番だ。
「……土御門」
「んにゃ」
相変わらずとぼけた様子で、窓際に立つ黒い影があった。
当時はアロハシャツにサングラスがこいつのトレードマークだったのだが、今は少しイメージ・チェンジを計ったようで、
黒のロングコートにサングラスなしの素顔がデフォルト仕様。
パッと観た感じはまるで西洋のマフィアみたいだった。
いつも思うのだが、気配を消して人の家に上がり込むのはやめてほしい。
「合鍵は破棄してくれって言っただろ」
「別に破棄してもよかったんだけどにゃー。一応、クライアントは俺だし」
資本の論理でせめて来る。昔からそういうやつだった。
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