過去ログ - 上条当麻「高確率でそげぶする」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/05(水) 07:05:47.69 ID:Nw7Sp6l80
土御門は窓際から離れると、貧相なチェアに腰をかけた。机を二度ノックして、座れよの合図。
長くなりそうだった。

俺はやはり着ていたコートを脱ぎ捨て、同じく腰をかける。対面したときの土御門の表情には、懐かしい色が灯っていた。

「10年だ」

即座にあの頃の記憶が呼び起こされる。そう、10年だ。
一般的に10年という歳月から連想されるものはなんだろうか。その数字に根拠があるわけでもないのに、人は区切りとして認識する。
俺たちもそういう人間だった。

「あの頃はまだ、科学と魔術の対立ーーーもっといえば、大きなうねりの最中だったよな」
「ああ。オレもカミやんもその表舞台に、……いや、俺は裏方だったが」

昔からこいつは物陰に潜む術に長けていた。


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