34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/27(木) 07:03:25.22 ID:t9kuAmI/0
次の朝、俺は起きるとすぐに身支度を整え、外に出た。
学園都市の朝はいつだってまぶしい。俺は自分に対して光を失ったという自覚はないが、いかんせん生活習慣がそちら側に移行してきているようだ。
土御門との一件はとりあえず置いておいた。
次にコンタクトを取らなければならない人物がいるからだ。
はっきりいって得意な相手でもないし、どちらかというと苦手なタイプの人間だ。
出会いは多分これを読んでいるアンタが知らないところだと思う。特にそのことについて記載するつもりはない。
大切なのは、今のこの状況だからだ。
学区と学区の合間にある、小さな事務所。
くたびれたコンクリートが路地を支配し、中央にまたがるやはりくたびれた扉。
俺はチャイムを鳴らす。すると、くぐもった声の男が応対してきた。
「上条だ。話は通してある」
「……、客です」
小声でやり取りが聞こえる。俺はドアをあけて、オフィスに入った。
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