45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/07(木) 03:22:22.79 ID:aq6rRISlo
「まったく、今日び人身売買なんざ珍しいことじゃねえが。いつだって『大人』の考えることは子ども以上にガキだよな。
俺もテメェも被害者だ。いや、全員、あのときこの街にいたやつらは被害者だ。
俺がこの組を仕切るようになった理由はな、上条。そういう『大人』に一泡ふかせてやるためさ」
「ついでに、逃げ込んだアレイスターのしっぽをつかめる可能性があるから、だろ」
「そりゃあオマケみたいなもんさ。本当だぜ。もう交渉権に興味はねえんだ、これは本心からな。
そうか、
……ふむ。いいだろう。相手方の『大人』はちょうどシマの交渉に決裂したところだった。
貸すぜ。だが、テメェが先陣をきることが条件だ。うちの兵隊も人手に困っているわけじゃねえんだが」
「アンタのとこの兵隊さんなんかより、俺の方が確実さ」
「言うね。気に入った。バックアップは任せろ。後はテメェの好きにすればいい。ぶっつぶした後始末はうちでやってやる」
こうして俺たち大人は、『大人』に対して共同戦線とまではいかなくても、協力体制を整えることになった。
アンタが知っているこの街とはやっぱり違うと思う。
これから話すことも。
今回の話において『実験』自体にそんな価値はない。もちろんそれはこれを読んでいるアンタが決めてくれたらいいことだけれど。
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