過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」咲「その16だよ、えへへ」【鶴賀】
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◆tXdh2WZ0lM
[saga]
2012/11/15(木) 01:47:26.00 ID:UchaamnJ0
ゆみ「……」
ゆみ「……それなら、結び目を探すか」
ゆみ「前にはないし……後ろか」
京太郎「え、ちょ……」
肩に触れていた手がそのまま背中まで伸びる。
それはつまり彼女が俺に近づくということで。
むにゅ、と柔らかい感触がした。
ゆみ「……あ、あった」
ゆみ「まったく……なんて固く結ばれているんだ……もう」
ゆみ「んっ……くっ……くそっ……固っ……」
ゆみ「……っ……痛っ……う……くっ……」
そして、聞き様によっては誤解できそうな言葉である。
そして、一度そう考えてしまうとなかなかその考えから離れられなくなるものである。
京太郎「スー……ヒュー……スー……ヒュー」
ゆみ「……大丈夫か、苦しいのか?」
京太郎「いえ、苦しいのは胸だけです」
ゆみ「まさか肺が締め付けられているんじゃ……くっ、早く助けないと!」
そういう意味じゃない。
というか、加治木先輩がだんだん感傷的になってきた。
そこまで俺のことを思っていてくれているのは嬉しいけれど。
……きっとそれは、後輩の俺を思って出会って。
……きっと俺の思いとは違って。
京太郎「スー……ヒュー……」
そう、落ち着くよう、深呼吸した。
ゆみ「く……ぬ……ぬぬ……くぅぅ」
ゆみ「ん……は……き、きたっ、よし!」
ゆみ「これが解けるだけできっと……ほら、ゆるくなった」
ゆみ「なあ、京太郎、動かせるか?」
京太郎「ん……んっ……あ、動きます、大丈夫です」
ゆみ「よかった……」
ゆみ「ふふ、君がこの場に永遠に閉じ込められたらどうしようかと思ったよ」
京太郎「よかったです、ゆみ先輩が来てくれて」
ゆみ「まったく……今度からは気をつけろよ?」
京太郎「ええ、ありがとうございました」
ゆみ「ふふ……それじゃ、帰ろ――」
京太郎「……どうしました、ゆみ先輩?」
ゆみ「……扉が」
京太郎「扉が?」
ゆみ「しまっていて、開かない……」
京太郎「……え?」
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