過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺がギャルゲ主人公？」冷やし透華「その９」透華「…連荘？」 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺がギャルゲ主人公？」冷やし透華「その９」透華「…連荘？」

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625: ◆wd7fjK8vaE[saga]
2012/12/20(木) 07:48:34.21 ID:/g9SaS5P0

その為に招いた夢乃マホだ。

久「自分の領分を侵されて、少しはその気になってくれると嬉しいんだけど」

今まで手を抜いて打っていたとは言わないが、咲の力はまだまだこんなものではない……はずだ。

どうせだったら全国優勝。

部のメンバーが揃うのを本当に長い間、待ち望んでいたのだ。そのぐらいの夢を叶えてもバチはあたらないだろう。

久「まこと咲は、まあ大丈夫として。合宿が終わったら、和と優希にはそれぞれ個別の育成メニューを出すし……」

となれば、残る問題は二つ。

一つは、靖子の依頼もあって特別に今回の合宿に参加させた京太郎の強化。

そして、もう一つは……

久「私……いつまで廊下に立ってたらいいのかしら……」

人気のない廊下で、もうかれこれ一時間ほど立っているのだが、誰も様子を見に来てくれない。

まこ『うおぉ……もういっぺん、もういっぺん勝負じゃ！』

マホ『ハハハイィ……！』

裕子『じゃあ、私ももう一回』

優希『またまた連荘だじぇー！』

すぐ側の部屋から、楽しそうな声が聞こえるのが心底辛かった。

久「ちょっとした出来心でプロモーションカード作成の契約結んだだけなのよ……」

最高の一枚に仕上げるために、某高校のお嬢様を介して、某執事にも協力してもらったというのに酷い話だ。

久「なんもかんも政治が悪い！」

京太郎「いや、一から十まで部長が悪いですって……」

久「うわ、びっくりした。独り言に冷静なツッコミしないでよ、恥ずかしいじゃない」

ガカッ、と背後に雷が落ちる背景をイメージしながら語気を荒げた久に、丁度部屋から出てきた京太郎がそつの無い指摘を入れる。

京太郎「ホントに反省してるんですか？」

久「はーい、反省してまーす」

口だけの反省しているという言葉に、どこまで本気なのかと疑問に思いながら京太郎はその場を後に―――できなかった。

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