過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺がギャルゲ主人公？」冷やし透華「その９」透華「…連荘？」 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺がギャルゲ主人公？」冷やし透華「その９」透華「…連荘？」

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627: ◆wd7fjK8vaE[saga]
2012/12/20(木) 07:51:27.08 ID:/g9SaS5P0

久「須賀君の場合、崩されても崩されても積みなおす賽の河原の石塔なイメージがあるのは……気のせいよね？」

京太郎「き、き気のせい……でですよ？」

久「声震えてるわよ」

京太郎「――――」

久「あの、ゴメンね、急に無表情にならないで？こ、怖いからっ！」

京太郎「フフッ……冗談ですよ、冗談」

久「ケッコー本気で気味悪いんだからやめてよね、もう……」

ざわ……ざわ……した空気を引っ込めて、悪戯っぽく笑って見せる京太郎に、久が愚痴り、しかしその後に言葉を続ける。

久「ありがと、須賀君」

京太郎「急にどうしたんすか部長？つーか、何についてのありがとなんですか？」

久「色々よ、色々」

何故、礼を言われているのかわからない。

そう言いたげに京太郎が首を傾げるが、構わない。

久「いい部員を持てて幸せよ、私」

自分はこんなにも感傷っぽいキャラだったのかと内心、驚きながら久は、ニッコリと嘘偽り無い笑みを浮かべた。

京太郎「部長……」

目を丸くする京太郎。

部長の責務からか、一歩離れた場所からみんなを眺めている印象のあった久の、飾らない年相応の笑顔。

無邪気で、可憐さもある魅力的な表情に、京太郎も思わず胸を高鳴らせて――

久「だからさ、須賀君。そろそろ、この罰もおしまいにしてくれると嬉しいんだけどなー、私……」

京太郎「なんもかんも台無しですよ、こんちくしょー！」

久「アハハハ！もしかして騙された？私が大真面目にあんな殊勝なこと言うわけないじゃない♪」

弄ばれた、と悔しげに頭を抱える京太郎だが、久の頬にぽうっと朱が差しているのは…………紛れもない事実であった。

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