過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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◆1yXtrQq8OHOj
[saga]
2013/05/11(土) 01:45:52.13 ID:Qvjy7kaxO
罪は罪だ。
そして、罪には罰だ。
それは変えられない。
以前、垣根も麦野に言った台詞だ。
そして、それを捻じ曲げてしまったら、同じ事を繰り返すだけだ。
上条はシンプルに垣根の計画を壊した。
室内は静まり返った。
誰もなにも話さない。
どれくらい時が流れただろう。
それすらもわからなくなるほど、垣根はパニックに陥っていた。
そして、急に立ち上がると、上条と一方通行の制止も聞かずに外に出た。
ふらふらと、歩き回り、外を目指す。
『かきねときぬはたはあと一回再会する』
滝壺の予言は、呪いのように垣根に降り注いだ。
「もう……どうしたらいいんだよ……」
外に出ると、垣根は迷わず路地裏に入った。
そして、壁に手をつきながら当てもなく彷徨う。
そのうち、気がつくと何人かの男たちに囲まれていた。
「うっぜェ……」
気配からして、スキルアウトではなく暗部の者だ。
「第二位の垣根君かな?」
「うぜェから死ね」
「ふむ、噂通り口の悪いガキだ」
「はっ、俺なんかの口の悪さが噂になるなら麦野は伝説だな」
「……まぁ、いい。
絶対能力者進化実験を知っているか?」
男は本題を切り出す。
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