過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
1- 20
956: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/06/03(月) 02:33:27.85 ID:emK3jI3Ro

「あの子は……インデックスといって……魔道書……いや、なんて言えばいいんでしょう……」

魔道書、という単語にあからさまに困惑した顔つきになった麦野に、神裂は説明を止めた。

「つまり、魔術の必殺技集みたいなものだ」

どう説明しようかと迷っている神裂の横から、ステイルが口を挟んだ。
これくらい大雑把なほうが、魔術を知らないものにとってはわかりやすいだろう。
意外な才能を、神裂はステイルに感じた。

「ほう、なんとなくわかった。
それでその魔道書がどうした?」

「あの子は、十万三千冊の魔道書をすべて覚えているのです」

神裂は手短に、インデックスの事情を話した。
完全記憶能力の事、そのために一年周期で記憶を消さなければならなかった事、
その負のサイクルを垣根が止めてくれた事……すべてを話した。

それら全てを聞き終えて、麦野がこぼした感想は垣根と似たものだった。

「お前ら、バカだろ?記憶が圧迫なんてトンチンカンな事を本気で信じてやがったのか?」

そして、そこで気づいた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/750.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice